西芳寺 苔の庭


二月にしてこのゆたかな緑
西芳寺は別名、苔寺
都市化の波を受けじわじわと
乾燥化がすすむ街中の庭園もあります。
苔は空中の水分をとりこんで成長します。
西芳寺の苔は幸せ者。
西芳寺川の清流が庭園の南東を巡り北東には
松尾山を経由して嵐山に続く深い豊かな森林にまもられ
潤い豊かな環境にあります。
苔にとって最高の環境といえましょうー

何十年ぶりに訪れた西芳寺ですが
何年か前は敬遠ーなんでこんなに高い拝観料???
このたび氷解ー多すぎる観光客に地元が対応できなかった苦肉の策でしたー
でも、国師の魅力の前に無理無理拝観させていただいて
本当によかった!
般若経の読経に和し、請願をしたため、紳士的であたたかな対応のなか
のびのびと庭園を鑑賞することができました。

おもいのほか、おおきくはない庭。でも夢窓国師
日々の修行生活になくてはならない場所であったというに
ふさわしいスペース。
何百年の歴史をこえて豊かな緑を保つ苔。百数十種を数えるとのことですが
ビロード苔、ムジナ苔、杉苔など確認しました。

庭の中心を占める心字池。長いこと、どこが「心」−?でしたが一説に
水面に波風がたっても底はしんと静まっている、そこが禅の「こころ」というわけで
心字池、ということだそうです。

何事もうわべではない禅のこころー。奥が深いです