ガーデン施工一周年です
一昨年の年末に急遽きまったレストラン「ナポリの食卓」のガーデン施工。
真冬の植栽にも関わらずバラもラベンダーもしっかりねをおろしてくれました。
特にけなげだったのはこのバラ、レディヒリンドン。
フロントガーデンに二株植えたうちの一株が強風でおれました。
しっかりと根株をささえて見守ったところ、このとおり健やかに伸び
きれいに花をつけています。イングリッシュローズでも長い時代を生き抜いてきた種類は強いと
感じます。エレガントでありながら強健なレディヒリンドンがいっそうすきになりました。
人目に余りつかない東側のガーデンも冬の宿根草のみどりがきれいです。
5月にはシャクナゲ、ラベンダーの花盛りになるにわです。
窓辺に沿わせたシャルルドミルなどもことしはいい具合にさくことでしょうー
巨木を訪ねるー
遠い国にまでゆかなくても
巨木に会える場所があります。
これはプラタナスの根回り地下鉄丸の内線、新宿三丁目駅から徒歩3分の場所にあるここ。
ラクウショウの森がいきづいています。12月に入りすっかり落葉した巨樹の森です。
ヌマスギともいわれるこの木はすがたはメタセコイアに似ていますが
その大きな特徴は木根にあります。
地面からニョキニョキと立ち上がった根はちょっとタケノコのよう。
一本一本を見るととても個性的。小さな動物がたちあがったようです。
ウサギあり、リスあり、ミーアキャットあり、四足の動物の姿も見えて
あきることがありません。北米原産の植物がこうして生き生きと
異国の地で育っているのをみるのは感動です。
このすぐ近くには、スギ科の縁でレバノンスギの大樹もあります。
これもかねてから見たかったものなのではじめてお目にかかったときは
感動しました。チグリス・ユーフラテス文明の支えてでありながら
いまはもうほとんど見られなくなったという「幻ー」の樹木。
雄雄しい姿でここ新宿御苑の森でひそかにいきづいています。
高麗神社 両陛下御訪問
20日、21日と埼玉ご訪問は私的なたびとのことでしたが、
車窓に見た美智子妃殿下と天皇陛下のお姿は翌日の報道写真を見ると
正装でいらっしゃいました。
彼岸花、今を盛りの巾着田ではなく、高麗神社に直行なさり社殿には正装で詣でられました。
黒のスーツの天皇と淡いクリーム色のケープつきのスーツとおそろいのお帽子の皇后様ー
ことばではなくともそのお姿には1300年の昔、隣国、朝鮮半島からこの地にのがれてきた高句麗の
王族の一族が守ってきた文化への敬意が十分ににうかがわれました。
政治の世界はにわかに日韓の敵対感情がうず巻いている今、
さりげなく無言であるべき姿を伝えていることはよくよくかんじられました。
高麗神社に詣でた後、巾着田では普段着のパンツスタイルでの散策ー
両殿下の正装にあらためて深い思いを感じました。
それにつけてもお美しい美智子様でした。国民としてこれ以上お美しい方を
ほかにみません。お心のあり方も含めてー
そして翌日の渋沢栄一生家御訪問ー。(お疲れ様ですー)。埼玉県では偉人の渋沢ですが、全国的には同時代の
福沢諭吉などに知名度はおちます。ですが・・・・それ以上の偉人です。王子製紙など200を越す企業を起こしながら
ほぼすべてを後進に譲り自身に名と富を残さなかった本当の偉人なのです。
埼玉県民はよくも悪くも自分を顕示しません。それでも知る人のみぞ知る。
陛下、良くぞお訪ねくださいました。
両陛下をお迎え 歓迎の人なみ
本日20日ーお迎えの人の中に私も加わりました。
いつか都内で偶然にお姿に接したことはあり
気品のあるおすがたにはそのときも感銘を受けましたが、
今回ばかりはたまたまの用事のあと30分も日の丸の小旗を手に
お待ちしました。
窓を開けられそっと会釈をなさる皇后美智子様の向こうで
身を乗り出すようにしてて手をふってくださった天皇様の御誠実なお姿に
「ああ、わたしたちはいい天皇をいただいているー」と実感しました。
軍国主義につながる天皇制ではなく、国民のそばにあろうとする両殿下の
おすがたは尊いものとおもえるのです。
淡いクリーム色のスーツにお帽子の美智子様のおすがたは一面のヒガンバナの世界に
大輪の花が舞い降りたように美しくはえることでしょう。
そして高麗神社に詣でられるお姿も凛として気品に満ち、隣国への敬意を
自然体でしめしてくださることでしょう。
国民のよき思いを代弁してくださっているであろうお姿に深い感動をおぼえた
一瞬のときでした。