何百万本のー彼岸花に

高麗のさとー巾着田のまんじゅしゃげが今年も満開をむかえます。
ことしはなんとー! 天皇、皇后がお見えになるそうです。
日韓関係が冷え切っているこのとき、そして北朝鮮が日本を標的に
ミサイルで脅しにかかっているこのときー
思うに・・・両陛下はどんなにお心をいためていらっしゃることか。
この御訪問にひそやかな思いをかんじています。


「高麗」はその名からも思われるとおり朝鮮からの帰化人たちの
住み着いた里。一千年以上の長きにわたり彼の国の文化をつたえつつ
高麗の地で平和に息づいてきたのです。村さとの民は
朝鮮からの渡来の人も同胞としてうけいれてきたのです。
ただ今のいがみ合う政治の風潮は残念でなりません。それというのも
満州事変以来の軍国主義の政治の結果と思えば、かの国の人が日本を憎む気持ちは
よくわかります。ですが、古代、国の民、普通の人にとって朝鮮は隣国、隣人であったのです。
両陛下は巾着田の近くの高麗神社も参拝されるとのこと。祭神は高麗の神です。隣国への
敬意をこの時期だからこそあらためて示していらっしゃるのかと、かってながら
思いをはせるのです。
当たり前の人の心を今の政治化に取り戻してー、とねがうのは無理なことでしょうか。

真っ赤に咲き誇る何百万本のまんじゅしゃげに様々なものが胸にせまります。