高山のお花畑 千畳敷カール

ゆめのような一日南アルプスを縦走したのはもう遠い昔ー青春の日の思い出の中に遠く・・・うかぶなか、その南アルプスに期せずして遭遇ー!!!北岳から仙丈ケ岳塩見岳、聖、赤石と、そのすべてが雲海の向こうに出揃っていました。なんという奇遇!?千畳敷カールのお花畑がみられれば本望ーのたびでした。ケーブルで一挙にのぼればそこはすでに山上。雲の上の人となっていました。振り向けば南アルプス、正面はカールのお花畑。こんな贅沢な世界がまたとあるとはおもえません。こともなげに行き交う人を見てはちょっと拍子抜けもしましたが、すごいことなんです!!!標高2600メートル地点まで深い峡谷にケーブルをとおした先人の苦労と心意気。ありえない険しいコースでした。滝つぼをうがちつつ何段にも下り落ちるいくつもの美しい滝はそのまま険しさをものがたります。ひとがそこをあるいてのぼるとしたらどれだけの苦労をしいられることか。テントを背負って南アルプスを縦走したことのある身にはまるで夢の世界。ありがたさがみにしみます。一部に自然破壊とかもあったかもしれません。でも冥土の土産としてでも多くの人がこの景色をあじわうことができたとしたらそれは十分な価値を持つと思うのです。
ケーブル駅の敷地の端で休んでいるとチョロっとあらわれたのはリス?かと思いきや首の長いオコジョでした。いしのあいだから出たり入ったりー。周りをキョロキョロと見渡してー。特に警戒する様子でもなくー。かわいいこと!自然はいい具合に守られているようでした。

訪れた7月20日、お花畑は開花がピークのはずでした。でも激しい降雹があったらしく花は落ちてほぼ緑一色。でもこのすばらしい光景はなにものにもかえがたいもの。しみじみとあるきました。労せずしてのこの風景、ありがたすぎです。天井の楽園の散策ー
コバイケイソウは雹でほぼ花は壊滅。でもところどころクルマユリフウロシナノキンバイなどが見られ何日か前?のうつくしかった時を想像することはできました。完璧に最高ー、はおいそれとはあじわえませんよね。よくばりません。

南アルプス一望ーその一部ですが。ほぼ完璧な見事なパノラマ。雲の下にみえるのは駒ヶ根市
たった7分間のケーブル登山。目もくらむ高さ。夢のつづきのよう