「瞑想の庭見どころ」 最終章


それはなんといっても樹木ー
これなしに庭つくりは語れません。庭の構成において安らぎと落ち着きはかかせません。
それをしっかりつくりだしてくれるのが、樹木の存在。
ショーの庭ではなかなか使いきれませんがそれがうまく使えると
庭に深みと落ち着きがもたらされます。今年はカツラとハナミズキシャクナゲを。
カツラの株立ちは葉の形も愛らしく若々しい魅力がありましたが
もう少し年をへて雰囲気のあるものだとよかったかもしれません。
そして配置の妙。前庭を広々と見せたかったので前景に使用しなかったのが
平板な作りに見えたかもしれませんね。

いつもながら感心するのは、昨年グランプリで今年は「アンの庭」を作られた
アトリエ朴の有福さんの庭。樹木の存在感が決まっています。
今年もアオダモの白い花姿が魅力的でした。ついでながら
野にあるような花の植栽も非のうちどころがありません。
(アンと一緒の写真、出したかったのですが、肖像権が気になり断念。)
ほかの機会にみてください。

庭つくりに完成はありません。まだまだ見果てぬ夢を追い続けることでしょう。