六花亭の森 美術館など

帯広郊外の中札内村内に六花亭製菓工場を中心に  展開されている美術村。おとずれたとき一番の感動は
広大な畑地帯に綺麗に残された柏の森と自然のままの森の草木。
森の小道をたどると先々に美術館レストランなどが点在する。
開発が続く北海道の自然をまもりつつ、畑作や酪農との
共存を図る形が明晰に見てとれる。美術館の収蔵作品も
北海道にゆかりある作家であり、レストランの素材も
おいしい北海道帯広近郊の産。煮物、シチュー、カレーなど
素朴だけれどこの旅で、「おいしい!」の一番。
木漏れ日に咲く、あやめ、カラマツソウ、ギボシなどに出会い、
まるで山道をゆく気分。北海道のまんまをのこしたという。
少し離れたところに工場はあって、あのかわいい花の絵の包装紙が
オブジェにデザインされて風景のポイントとなっていた。
お菓子を作って売るだけでなく、環境ごとつくりだ
お菓子を産み出すという志にしみじみ感動。工場だけポツンとあっても
今の世の中何の不思議もないが、工場の周りの六花の森
荒れ果てた原野を整地してつくりだしたという森。
丘を一面に覆い尽くしていたハマナスー。
荒れ地の再生の象徴にとされたのであろうか。
マルセイバターサンドを味わう時、おいしさに加わる何かをきっと
誰も感じるはず。
企業の社会的貢献は時々聞かれるけれど、まさに六花の森は美しいそのお手本。
あとに続く企業がどれだけ出てきてくれるか。
美しいおとぎ話にはなりませんようにー