枕木門柱ーひとつずつ山を越え完成へ

素敵な庭は素敵な家族によく似合うー

この極寒のさ中の造園で植えた樹木はまだ裸ー[
オーナーのS氏は緑陰に苔むした地面を理想にえがきつつも[
まだまだ素裸の地面は圧倒的な存在感。
でもー私にはみえます。春がくれば
木々は芽をふき、こずえには白い花がほころんで
地にはう草草もとりどりの花をつけることでしょう。

この日、門柱にはったロープをはずし
初めてこの門から入場した兄弟。
4歳の兄と1歳3カ月の妹。仲良く手をつないだ後ろ姿は
まんまー「なかよきことはうつくしきかなー」

なんでも兄の真似をする妹。兄が「いやだー。」といえば
まわらぬ口調で「いやだー。」という。まるでこわれたこだまのように。
そしてこのうえない笑顔でそろって笑う。

こんな宝のような時代が誰にも約束されていたのだろうかー

カメラが不調で兄弟二人はビデオのほうに入ってしまいましたが
私一人でながめてなごむ至福の一瞬

素敵な家族のために幸せをはぐくむ庭をつくれたこと
それが私の仕事の喜び

やめられませんー。北風などなんのそのー。