巡る  ー  庭を巡る旅

丸の内仲通りーこのところ出向く機会があってよく歩く
石畳の道が雨にぬれると、いっそうおちついた雰囲気。

昨年のガーデンショーから早、一年
三菱一号館の向かいの場所が私のポジション。
所属する日本建築美術工芸協会の会長中島昌信氏に
ゆかりある建築、といううれしい縁に意気に感じたことを
おもいだす。

「小さな庭の旅ー秋の風、秋の色」がテーマ。
庭はめぐってこその存在の価値。眺めるだけではもったいなさすぎるー
どんなに小さなスペースでも園路をうまく導入すれば、庭はぐっと
身近で楽しいものになる。
古来、庭は浄土への旅、神仙の国への旅ーひいては名所を巡る縮景として
つくられた。それでこその楽園。いまに生きる私たちにあっても
庭は楽園を巡る旅でありたい。