ガーデンデザインということ

ガッ、ガーン・・・!!!

順調に運ぶかと 思われた造園相談にー
「高いから、ほかに依頼する。」とのお話。
小さいながらも日当たりのよいまっさらな地面は
道路からの目隠しも配慮し、居間から続くミニ菜園、レイズベッド
ほどよい日陰をつくるパーゴラも備えた幸せのスペースにー
との構想もあったのに・・・(青い鳥はとびさりましたね・・・)

確かに・・・付近のちょっとおしゃれなお宅のお庭をみても
門扉と、アプローチをのぞけば、あとは芝生と、お決まりの数本の樹木
そして季節の草花。それならほぼ資材費相当で、仕上げ可能と思われる。

ガーデンデザインとはある種芸術ー生活に密着したアートとかんがえてほしい。
たとえば、ピカソの名画にキャンバス代、絵具代をもとに
価格設定するひとはいない、と思う。庭のデザインにも共通するところはある。
ありふれた芝や、レンガ、石材、植物を用いても、造園家の、デザイン設計次第で
同じ空間が全くちがったものになる。美的にして、生活の質を高める
安らぎと憩いの空間つくりがガーデンデザインの仕事。
たとえ小さくても、この世であたえられたスペースを最上の空間にとー
持てる(?)知識教養感性をふりしぼっての仕事。
それがガーデンデザイナーとしての私のポリシー。